湧川哲行

思い出を残したい

クーレンカンプ、シューマンのヴァイオリン協奏曲世界初録音

シューマンのヴァイオリン協奏曲ニ短調がシューマン死後83年偶然にも図書館から発見された。シューマンの生前、友人ヨアヒムの下で封印されていた同曲楽譜は、ヨアヒム没後の1907年にプロイセン国立図書館に寄贈されていたのだ。

1933年、ドイツでナチスが政権をとると、友人のフーベルマンとカール・フレッシュはユダヤ人であったためドイツを去った。ドイツ人のアドルフ・ブッシュもベルリンで活動していたフリッツ・クライスラー、ゴールドベルクもドイツを去り、ドイツに残ったのはクーレンカンプただ一人だった。ヒトラーの名によってドイツ国以外の初演を禁止させドイツ政府が1937年11月26日、クーレンカンプとカール・ベーム指揮ベルリン・フィルが世界初演を行うこととなった。 そして初演をラジオを通して全世界に放送した。

写真のベートーヴェンのクロイツェル・ソナタはピアノがケンプである。私は数多くのクロイツェルを聴いたが、この組み合わせの2楽章はとても素晴らしく感じました。

 

大コレクター山城氏

弟の息子の結婚式で沖縄に行った。

久し振りにあったら驚くほど成長していた。

もう一つ大きな目的があった。那覇市在住の山城氏に会う事でした。

山城氏は、医学写真研究所を経営していました。

驚いたのは、蓄音機80台くらい、SPレコード1万枚位、所有されてる方です。

大変なコレクターが、沖縄にいたなんてただビックリでした。沖縄出身の知人の紹介で出会い大変感謝しております。知人が沖縄に帰った時、山城氏から沖縄民謡10枚頂きそれを膝の上に置き飛行機で私の店に届けてくれました。

感謝の言葉も見つかりませんでした。

それから山城氏と沖縄FMの30分番組を2日分の収録を行いました。

蓄音機とSPレコードの特集でしたが、山城氏の偉大さを改めて確認致しました。

山城氏の凄いところは、高価な蓄音機を使いCDにSPレコードの音源を残した事です。なかなか出来る事ではありません。

それならばもしも失ったとしても悔いは残らないと思います。

これからも長いお付き合い宜しくお願い申し上げます。

熱海、冬のりんどう荘

 

2022年12月10日土曜日、ワイン会のご配慮で第2土曜日に変更してくれたので、初めて12月参加させていただきました。

心より感謝申し上げます。天気は晴天伊豆踊り子号の車内から富士山も綺麗な姿で見えました。ラッキーだったのは、踊り子号にラウンジがありました。以前は喫煙室だったようです。私達だけで使用出来たので車中での小宴会です。

サントリーの山本さんから2度と飲めないウイスキーを車中で仲間と乾杯最高のスタートでした。

りんどう荘ではいつもの宴会、カラオケ、夜の飲み会と楽しいひと時が過ごせ幸せでした。

又、来年夏皆様とりんどう荘で過ごせる日を楽しみに今年残り少ない営業に頑張ります。

皆様、良いお年をお迎えください。

復帰50周年に帰った沖縄

沖縄県が日本に復帰し、15日で50年を迎える。そんな年に沖縄に帰る事が出来て幸せだと思った。1972年に復帰後、豊かな自然に恵まれた沖縄はリゾート地として国内外の観光客を呼び込み、経済成長してきた。2000年には私の生まれ地、名護市で主要国首脳会議(サミット)が開かれ、本土復帰後初めての米大統領による沖縄訪問が実現したが辺野古問題など進展が見えないのは悲しい事です。

コロナの影響で閉店した店が目立つ国際通りそして平和通りゴールデンウィークと言うのに悲しかった。

偉大なる技術者



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山梨県にあるアンティーク工房ハイランド アンティークの大森氏にオルゴールの修理を依頼致しました。

私の所有するオルゴールは、ドイツポリフォン社のダブルコーム櫛76本×76本ですが、低音部分の鉛の腐食がひどくほとんど取れた状態でしたが、鉛の付け足しで完全な状態にそしてとても無理な調律までやって頂きました。新たな発見で一番高音の歯が途中で折れていたそうです。それも差し歯修理していただき私の手元に戻って来ました。慎重に櫛歯を取り付け聴いてみたらクィッ、クィッといった雑音が出ました。大森氏はダンパーの調整が必要と山梨県から車で神田の店まで来てくれました。

ダンパーの調整を始めましたがそれはそれは気が遠くなるような細かな作業でとても素人には出来ない技術だ。購入時からストッパーがだめでゼンマイがきれるまで演奏している状態でしたが、それも手の込んだ作業で直していただきました。

すべてが完了致し大森氏がゼンマイを巻きスタート涙の出るような美しい音色が再現でき聞き惚れていました。

博物館などを専門に修理をやられている技術者の大森氏にお願いできた事を心より感謝申し上げます。

 

「オルゴール修理の実技」大森裕武著の書籍が販売されております。マニア必見で手元に置きたい本です。

 

湧川哲行

オルゴールに癒されて


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シリンダーオルゴールの時代(1796年~1884年)

このシリンダーオルゴールはスイス製で1850年頃だと思います。メカニズムを見ているととてもその時代の物とは思えぬ精巧な作りです。

コインスロットで10曲、演奏することができます。おそらくバーやレストランで使用されていたと思います。さすがにゼンマイも力がなく途中で巻き上げなくてはなりません。1本の折れもなく年代からするときれいな方だと思います。蓄音機とは違う美しさが魅力です。

 

湧川哲行

 

 

 

ブラームスにかかわった日本女性がいた


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昨日、萩谷由喜子さんが辰野氏と当店に来店された。昨日も出版された本にサイン入りで頂きました。

萩谷由喜子さんは、『蝶々夫人』と日露戦争 - 大山久子の知られざる生涯 
幸田姉妹 洋楽黎明期を支えた幸田延と安藤幸など数多く出版されています。

音楽雑誌「音楽の友」「ショパン」「音楽現代」誌上で器楽、室内楽を中心に演奏会評を執筆しているほか、多くのCDライナーノート、演奏会プログラムなどに解説を書いている。専門研究分野は日本のクラシック音楽発達史と女性音楽家研究で、音楽家の人物伝を得意としています。今日から4連休楽しみに読ませていただきます。

湧川哲行