湧川哲行

思い出を残したい

偉大なる技術者



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山梨県にあるアンティーク工房ハイランド アンティークの大森氏にオルゴールの修理を依頼致しました。

私の所有するオルゴールは、ドイツポリフォン社のダブルコーム櫛76本×76本ですが、低音部分の鉛の腐食がひどくほとんど取れた状態でしたが、鉛の付け足しで完全な状態にそしてとても無理な調律までやって頂きました。新たな発見で一番高音の歯が途中で折れていたそうです。それも差し歯修理していただき私の手元に戻って来ました。慎重に櫛歯を取り付け聴いてみたらクィッ、クィッといった雑音が出ました。大森氏はダンパーの調整が必要と山梨県から車で神田の店まで来てくれました。

ダンパーの調整を始めましたがそれはそれは気が遠くなるような細かな作業でとても素人には出来ない技術だ。購入時からストッパーがだめでゼンマイがきれるまで演奏している状態でしたが、それも手の込んだ作業で直していただきました。

すべてが完了致し大森氏がゼンマイを巻きスタート涙の出るような美しい音色が再現でき聞き惚れていました。

博物館などを専門に修理をやられている技術者の大森氏にお願いできた事を心より感謝申し上げます。

 

「オルゴール修理の実技」大森裕武著の書籍が販売されております。マニア必見で手元に置きたい本です。

 

湧川哲行