湧川哲行

思い出を残したい

今年最後のコンサート

第20回SPレコードコンサート
令和元年12月28日(土)

今回は、記念なる20回で今年最後のコンサートだったので頑張って珍品レコードを用意致しました。

#ヤロスラフ・コチアン(Jaroslav Kocián,)
1883年2月22日–1950年3月8日はチェコのヴァイオリニスト
Elfin Dance(Spieo)2003年録音

#アルノルト・ロゼ(Arnold Rose’)
1863年10月24日-1946年8月25日 はルーマニア出身でヴァイオリニスト
Spanischer Tanz (Sarasate)
サラサーテのスペイン舞曲、1902年録音

#ジョルジェ・エネスク(George Enescu)
1881年8月19日 - 1955年5月4日パリはルーマニアの作曲家、
アルフレード・ダンブロシオ: セレナード
1924年録音w/ エドワード・C・ハリス(ピアノ)

#ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ(Eugène-Auguste Ysaÿe)
1858年7月16日- 1931年5月12日は、ベルギーのヴァイオリニスト、
ハンガリー舞曲 第5番 嬰ヘ短調
1912年頃録音

#ガブリエル・ブイヨン
フランスPatheNo.5444
ドヴォルザーク(クライスラー編)「スラヴ舞曲」
ブラームス「ワルツ op.39-15」
1928年頃の録音

ヴァイオリン:#ジャック・ティボー
ピアノ:#アルフレッド・コルトー 
#フランクのソナタf:id:wakugawatetsuyuki:20200225145808j:plainf:id:wakugawatetsuyuki:20200225145942j:plainf:id:wakugawatetsuyuki:20200225150006j:plain

#レストランマルシャン

日本が生んだ世界のヴァイオリニスト

ティボー婦人が涙した日本が生んだ世界のヴァイオリニスト広瀬悦子
1957年パリ国立音楽院に入学。カブリエル・ブイヨン氏に師事。
1958年にはヘンリク・シェリング氏に師事。
私は、ティボーの演奏に聞き惚れレコードの他に写真、サインまでが欲しく何度もヨーロッパのオークションに手を出した。広瀬悦子先生は、あのティボー婦人が涙した偉大な日本人ヴァイオリニストである。
フランコ=ベルギー派の巨匠イザイの無伴奏ソナタ第2番ティボーにささげられた曲、バッハの無伴奏などどれも素晴らしい演奏だ。日本にそんなヴァイオリニストがいたとは知らず恥ずかしく思いました。広瀬悦子先生がマルシャンに来店された。
師ブイヨン、シェリングやカペエの話が直に聞けたのが、私にとっては夢のようであった。
フランコ=ベルギー派のヴァイオリンの美しさを知る事のできるこのCDは広瀬悦子先生24才で54年前の音源である。神保町にある富士レコード社で手に入れる事が出来ます。
富士レコード社 神田神保町古書センター9階
03-3264-8546

 

#レストランマルシャン

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第16回SPレコードコンサート

第16回、SPレコードコンサートを4月27日、土曜日に開催しました。
今回の珍品レコードは、1904年のラッパ吹き込みで非常に条件が悪い中、凄い迫力のフランチェスコ・タマーニョのヴェルディ作曲オテロの死にモーリッツ・ローゼンタールのショパンのワルツ、リストの弟子でありショパンの孫弟子という、黄金の系譜に属するピアニストの2枚を披露しました。
10連休の初日でしたが、満席は心から感謝です。有り難うございました。


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第15回SPレコードコンサート

第15回SPレコードコンサートを3月30日、土曜日に開催しました。今回はフリッツ・クライスラー1902年録音のバッハのアリアG&Tそして世界的珍品レコード、ネリー・メルバのションソンのリラの花咲く頃を披露致しました。
今回も桑原氏兄弟の素晴らしい選曲に感謝です。
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夢の共演ドッペリコンチェルト

ドッペリコンチェルトの聴き比べをした。
フリッツ・クライスラーとエフレム・ジンバリスト弦楽四重奏伴奏(録音:1915年)
世界初録音もちろん機械吹き込みです。当時の技術ではオーケストラの録音は難しかったので伴奏は弦楽四重奏になっておりますが、素晴らしい演奏です。

ヨーゼフ・シゲティとカール・フレッシュ
ワルター・ゲール(指)同管弦楽団
録音:1931年

ユーディ・メニューインとジョルジュ・エネスコ、ピエール・モントゥー指揮のパリ交響楽団
1932年パリ録音
録音は1932年、メニューイン15歳。もちろんメニーインこれが初録音です。
メニューインがファースト、エネスコがセカンド、実際に聞いてみても元気良く鳴るファーストにくらべて、しっとりとこれを支える感じ師のエネスコがセカンドに回っているようです。
3組を聴いてメニューインとエネスコの組合せが、最も素晴らしく思えた。
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SP時代の素晴らしい演奏

私が初めてクライスラーのレコードを聴いたのは、20才の時だった。蓄音機の音も素晴らしかったが、クライスラーの演奏には言葉を失った。SPレコードを本格的に探す以外楽しめないと思った。クライスラーのレコードを数多く手に入れた。まだパソコンや携帯電話がなく現在のようにはいかなかった。それからクライスラーについて色々調べてみた。

フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875年2月2日:ウィーン - 1962年1月29日:ニューヨーク)は、オーストリア出身の世界的ヴァイオリニスト、作曲家である。
録音歴は、1904年にベルリンでGramophone and Typewriter社G&Tのために5枚の小品を吹き込んだことに始まる。1903年録音とする資料もありますが、私が所有しているアリアは正真正銘1902である。マイクロフォンが発明される以前の、ラッパで集音するアコースティック吹き込みの時代で、編成の大きなオーケストラの音を捉えるのは技術的に困難を伴いました。また、当時のSPレコードの収録時間は最大4分半で、30分を超えるような大曲よりは、3~4分の小品が適していました。
イギリス・グラモフォン社はクライスラーのヴァイオリンで、1926年12月9日(木)と10日(金)にまずメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を、そして15日(水)と16日(木)にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をベルリン・ジングアカデミーで収録した(ブラームスのヴァイオリン協奏曲の収録は1年遅れで、1927年11月21日・23日・25日に収録した)。特にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、レオ・ブレッヒ、ベルリン国立歌劇場管弦楽団は素晴らしかった。

カデンツは、言葉にならないほど酔いしれた。
クライスラーのテクニック、とくに彼のイントネーションは素晴らしく、深い洞察は音楽を活き活きとさせている。とりわけ緩徐楽章とフィナーレは、どんな称賛の言葉も追いつかないほどだ」「愛の喜び」や「愛の悲しみ」をはじめとする小品がクライスラーの温雅な演奏と相まって、大衆に親しまれました。f:id:wakugawatetsuyuki:20190424095422j:image